クロストク
01 CROSSTALKいつでも
支え合える人がいる。
3人とも、釣りが大の趣味。同じメンテナンスセンターで働く上司と部下という関係だけでなく、ふだんから釣りの話題を通してコミュニケーションを交わしていることからも、笑いの飛び交うアットホームな対談になりました。
MEMBER PROFILE
- Y.M電力部門/電車線設備 米子電力メンテナンスセンター
所長代理
2000年入社同じJR西日本グループの西日本電気システム株式会社でおよそ20年勤め、2020年より西日本電気テック株式会社へ。メンテナンスセンターの所長代理として、職場の雰囲気づくりや部下たちへのサポートを大切にしている。
- Y.K電力部門/変電設備 米子電力メンテナンスセンター
副所長
2006年入社西日本電気テック株式会社が設立された年に、第1期生として入社。変電所の点検や修繕工事を担っている。子どもの部活の送り迎えの合間にも釣りをしたり、自分だけの釣り場所を開拓したりと、釣り一筋の毎日。
- H.K電力部門/電灯電力設備 米子電力メンテナンスセンター 主任
2012年入社さまざまな勤務地を経験したのち、米子電力メンテナンスセンターに配属。指揮者として現場をまとめ、電灯検修班の作業計画や施工の段取りなども手がける。休日は、所長代理のY.Mさんと一緒に釣りに出かけることも。
釣りの話。
僕たちの趣味は、…せーのっ!
釣りです!!!(笑)
ふだんから釣りの話はよくするよね。2人とも、入社前からもともと好きだった?
僕は、もともと好きでした。
僕も入社前から好きで、バス釣りから始まって、イカ釣りもするようになって、だんだん広がっていった感じですね。
釣りってたぶん、1人で始めて1人で続ける人がほとんどだと思うけど、このメンテナンスセンターに来てみると、たまたま同じ趣味の仲間が集まっていて、みんなでさらに釣り熱が高まっている感じもあるよね。
そうですね。休憩中、給湯室でコーヒーをつくっている時とかに、釣った魚の写真をY.Mさんに自慢しに行くんですけど。でも、僕が思った反応とは違って、「まだまだだ」って言われたりしてて(笑)
あんまり褒めてもらえなかったりするんですよね(笑)
釣りも、かんたんに満足してしまうと、次のステージに行かないでしょう?(笑)仕事につながることもけっこうあると思っていて。魚が釣れるまでの過程で、すごくいろんなことを調べたり、考えたり、準備したりする。釣りも仕事も「ここで満足しちゃダメだよ」って伝えているんです。
僕もY.Mさんとは、いつも釣りの話をしていますよね。僕は釣った魚を見せることはあまりないんですけど、SNSの投稿をY.Mさんが見て、「こんなん釣ったんだね」ってメッセージがきて。「よく見てくれてるんだなあ(笑)」と。魚を見せるというより、魚が釣れた時の状況とか、使ったルアーだったり、そういう話をすることが多いですね。
そうそう。「その魚、時期的にまだ早いなぁ」とか、「魚は何を食べとった?」とか。
いつも釣りの話題を織り交ぜながら、いろんな話をしていますね。
それぞれの現場を
引っ張っていく。
Y.Mさんに初めてお会いしたのは、僕がJR西日本に出向して経験を積ませてもらっていた頃でした。当時の上司からも“釣り好きだ”とお聞きしていて、「話しやすそうな方だな」という印象がありました。米子メンテナンスセンターで一緒に働くようになってからも、何でも相談しやすい雰囲気をつくってくださって、質問をしてもすぐにアドバイスやサポートをしてもらっています。
H.Kさんは、いろんな配属先で経験を積んできているし、仕事で「人を喜ばせたい」という気持ちもよく伝わってきます。そのために人一倍頑張るんですよね。しっかり結果も出して、いろんなことに挑戦もするし。でも、頑張り過ぎてしまう一面もあるので、8割くらいの力でやってみて、うまくいくこともあるんだよと。ほど良い具合に力を抜けるようにサポートできたらいいなと思っています。
Y.Mさんは、一言でいうと“陽キャ”ですよね(笑)。とても明るい雰囲気で話してくださって、本当によくコミュニケーションをとっていただいているなと思います。Y.Mさんのお子さんも自分の子どももサッカーをしているという共通点もありますし、釣りのことも仕事のことも日頃からいろいろ話しています。
Y.Kさんは、変電設備のチームをリーダーとして引っ張ってくれますし、「変電という系統を自分が守っている」という意識が伝わってきます。人財育成の面でも、次につながる世代を育てていて、彼自身も「まだ勉強したい」という意欲を感じます。ベテラン技術者さんの技術も吸収していて、熟練者と若手との橋渡しを担ってくれていますね。
これまで施工方法や施工日数などを自分で考えて計画していたのですが、Y.Mさんから「協力会社さんにも考えてもらって、自分の考えと相手の考えを擦り合わせたほうがいい」というアドバイスをもらったことがあります。
現場では協力会社の作業員さんたちとチームで仕事をするので、自分一人の考えだけで進めようとせずに、協業相手の考えも取り入れることで、作業の質や効率が上がっていくと考えています。
Y.Mさんのアドバイスが、協力会社さんとのコミュニケーションの取り方を見直すきっかけになりました。それまでは作業の前後に数分間、その日の作業や次回の作業について確認をする程度だったのですが、毎月一度の定例会議を開くことにして、協力会社さんとしっかり話せる時間をつくるようにしたんです。
実際の行動に結び付けてくれていますね。何か変化はあったかな?
協力会社さんの考えをじっくり聞くことで、作業計画を立てやすくなりました。協力会社さんは、その月の作業のことだけではなくて、もっと長い目で作業工程を考えてくださっていることもあるので、自分ももっと幅広い視点から現場の段取りを考えられるようになりました。
僕も修繕工事の計画に悩んでいた時に、広い視野で周りの協力を得ることも重要だと教わりました。変電設備の工事には、変電所の停電などさまざまな調整が必要になるのですが、Y.Mさんに相談すると「変電だけで解決することにこだわらないで、他の工事を調整することも考えたらどうか」とアドバイスいただいて、おかげで視野が広がりました。
一人ひとりの良いところを
見つけていく。
まずは何より、みんなの心身の健康が大事だと考えています。その日の表情や、現場から戻ってきた時の疲れ具合とか、「あれ?見たことない行動してるな」とか、「この人は、こういう時は調子が良い時なんだな」とか、できる限り一人ひとりの特徴を理解して、仕事がやりやすい環境をつくれるように心がけています。
釣りと似ているかもしれませんね。「今日の魚の具合はどうかな?」って考える時と(笑)
朝はみんな低活性だったりして。
そうかもね(笑)。あとは仕事でも何でも、物事に取り組む時に、自分で自分の可能性を閉ざして欲しくないなと思っていて、「自分が思うより実はできるんだ」って伝えてあげたい。一人ひとりが自信に満ち溢れている職場を目指して、みんなの良いところを見つけるようにしています。
Y.Mさんは、いつも話しやすくて和気藹々とした空気感をつくってくれて、仕事で力が入り過ぎている時は「たまには釣りに行って息抜きしよう」と誘ってもらったりして、いつも感謝しています。
僕がY.Mさんに感謝していることと言えば、『山陰の釣り』っていう今はもう絶盤版になっているレア本を貸してもらったことかな?
(笑)
僕がみんなに感謝しているのは、どんどん打ち解けて本音を言えるようになってくれたことですね。あとは、現場から無事故で帰ってきてくれることもそうです。いつも頑張ってくれてありがとう。