西日本に広がる事業所を
すべて訪ね、
現場の声を聴く。
事業所を
一つひとつ訪ね、
人と会い、声を聴く。
もともとプログラマーやSEとして働いていた私は、社内基幹情報システムの管理・運用を担うため、e-TECに入社した。当時は、まだ会社ができて間もない時期で、すべてが手探りだった。各地の事業所に足を運び、実際にシステムを使っている人たちの声を聴いた。システムは一度構築して終わりではなく、日々の業務のなかで機能していくことが重要。事業所が変われば、業務の進め方も、課題の見え方も違うため、西日本の広域に点在するメンテナンスセンターに、一つひとつ出向いた。現場の社員にとって負担にならないように、相手に寄り添いながら、意見を吸い上げていく。その声をもとにシステムを改善し、また声を聴く。基幹システムが、本当の意味で全社を支える基盤となるために、多くの人と向き合い、耳を傾け続けた。
答えのない挑戦に、
一緒に取り組める
仲間がいる。
やがて、全社的な情報システムの取り替えも経験した。その頃には、同じ世代の社員たちもふえ、部署横断的にプロジェクトチームを組み、システムの大規模な改変に臨んだ。はじめはみんな、答えを持っていない状態。相変わらず手探りではあったけれど、一緒に取り組む仲間がいることがうれしかった。基幹システムは常に稼働している状態を保つことがまずはスタートラインであり、最低限の仕事。改修前は、システムの不具合によってサーバーがダウンしてしまい、自宅から緊急対応に駆けつけたこともあった。新しいシステムが稼働し、社内に定着するまで、気を抜けない日々が続いたが、四半期ごとの決算業務も大きく効率化をはかることができ、システムを通じて課題を解決できたという、よろこびと達成感を仲間たちと分かち合うことができた。
こんなにも
多様な人たちと、
働いている。
IT部門でおよそ15年務めた自分は、今、人事部門の管理職という新たな仕事を通して、これまでとはまた違うかたちでe-TECの社員たちと向き合っている。システムに携わっていた頃は、統一化や共通化、一元化という視点から、業務のバラツキを無くし、品質と効率を高めようとしてきた。でも、人事の仕事に就いたことで、社員一人ひとりに多様性があり、みんなで会社が成り立っているということを強く感じるようになった。当たり前のことかも知れないが、人はそれぞれ状況も考え方も違う。「こんなにも多様な人たちと働いているのか」と、会社の見え方が大きく変わった。そして、その一人ひとりに「自分の会社はいい会社だ」と思ってもらいたい。誰かの「あした」を支える社員たちの、「あした」をつなぐこと。それが今の自分に課せられた、ささやかな使命だと感じている。
「あした」のためのストーリー03
TO BE CONTINUED.